
「オンラインで申請したけど、さっき不許可通知が届いた」
「そもそも不許可の時って理由が聞ける?」
「理由は、電話で聞くことができるのだろうか?」
最近は、行政書士や、登録支援機関、他にも会社や学校も、オンラインで在留資格の申請をする人が増えてきました。
外国人本人もマイナンバーカードでオンライン申請をすることができます。
ただ、オンラインは便利だけれど、その分、危うさもあります。
今回は弊所が事務所運営をしていく上で、色々と思ったことを書いていきます。
オンライン申請は基本、めちゃくちゃ便利だが
私はよくオンラインの話をしますが笑、それくらいにオンライン申請が好きです。
入管業務も、オンラインが主流?だからこそ、
やっていると言っても過言ではありません。
(いや、過言かもしれません)
オンラインで業務をしていると、本当に、のんびりできます。
在留カードも郵送、COEはメール
オンラインシステムで申請すると、在留カードも郵送で交換できます。
COE(海外から呼び寄せるときに使う認定証明書)は、メールが来ますので、それを外国側に転送するだけ。
ほぼ、事務所から出る必要がない、すごく時間的な事由が生まれる。
華の行政書士ライフ
これぞ、華の行政書士ライフ、
料金はそれなりにもらえて、手続きは早く、好きな時にラーメン食べに行くことができる。
「在留オンライン、最高!」
と、私は思っていました。
こちらも読みたい:オンライン書士のすすめ?
入管手続上、オンラインではどうしても対応できないものもある
問題は、発生してからわかるものです。
いや、うすうすとは勘づいていましたが、実際に発生していないので、無視していました。
まず前提として、オンライン不可の手続きもある
そもそも論として、オンラインで申請ができない、
または認められない手続きもあります。
たとえば、いつか書いたような
〈一回不許可になって31日の出国準備をもらってしまったようなパターン〉
これは、オンラインで申請はできるが、その後、結局審査してもらえないパターンです。
こちらも読みたい:出国準備31日ビザは、オンライン申請ができるか?
次、普通に窓口でしか受け付けてくれないものもあります。
それが、永住申請です。
ですからたくさんの書類を抱えて、私のような引きこもりがちな書士は、
旅をする気持ちで、「あそこのラーメン屋帰りに寄ろうかな」
という気持ちで、それはそれでわくわくしながら、
入管に向かうことになります。
不許可時の理由説明は、対面
不許可になるまでは特に気に留めていなかったのですが、
簡易書留で不許可の通知が来て、それが遠い入管から送られてくると、
「やべ、行けないな」となることがあります。
もちろん、実費がもらえれば行けるのですが、中々そんな気前のよい方も少ないです。
たとえば、変更申請や更新申請の場合だと、外国人本人近くの入管で審査されるので、
外国人に行ってもらえば、それほど問題にならないかもしれません。
(というか、そもそも行って、出国準備になるわけですし)
ただ、品川は管轄広すぎて、もしかしたら、という場合もあるかもですが…
問題は、在留資格認定証明書交付申請、つまり海外に外国人がいるパターンです。
そもそも外国人は海外にいるので、理由を聞きにいくことはできません。
会社の近くの入管になりますが、オンライン時代ですので、
取次者が、会社からずいぶん遠いこともありえます。
(実際に私は、沖縄、北海道など、かなり遠くの申請に関わっています)
電話じゃ、ダメですか?
実際に福岡入管から不許可通知が来たとき、私は、
「不許可理由の聴取は、電話ではだめでしょうか?」
と聞きましたが、返ってきた答えは、ノー、でした。
やはり対面でなければならない、そして、審査した入管に行かないといけない。
最初は委任状を書いて、近くの方に頼もうと思いましたが、それもダメ。
最終手段は、代理人が理由を聞く
最後の手段としては、代理人に行ってもらう、ということになりました。
ここでいう代理人とは、受入れる会社の職員や代表者のことです。
ただ、ここでも、オンライン申請の入力時、代理人欄にきちんと記載しないといけません。
そしてこの代理人欄、書かなくても申請できてしまいます。
遠方での申請は、本当にリスクを考え、配慮に配慮を重ねて、
代理人欄を記載しておいた方がいいですね。
代理人と、行政書士などの取次者の違いは以下
代理人と似たものに、取次者というものがあります。
やっていることは似ていますが、似て非なるものです。
最後に、これを整理していきましょう。
| 違い | 代理人 | 申請取次者 |
|---|---|---|
| 役割 | 本人に代わって申請する人 | 本人等に代わって入管への申請手続きを取り次ぐ人 |
| 誰がなる? | 法令で認められた者 | 入管に届出・承認された者 |
| 行政書士 | 原則、代理人ではない | 申請取次行政書士として取次をする |
| 本人との関係 | 「本人に代わって申請する」 | 「本人の申請を入管に取り次ぐ」 |
| 代表例 | 受入機関の職員など | 行政書士など |
特にオンライン。在留資格の申請は、リスク管理が非常に大事だな、と
今回の記事は、どちらかといえば、同業者(入管をやっている行政書士)向けだと思っています。
外国の方が入管に行く必要が出てきた際は、もう住んでいて、
管轄が最寄りの入管ですし、
受入れる会社等に関しても、外国人が既に日本にいたらその外国人に行ってもらい、
呼び寄せるときは、会社の最寄りの入管が管轄になるからです。
しかし、行政書士は、すごく遠いところの申請を、オンラインでやってしまう、
ということが実際にあり得ます。
もし不許可になったらどうするか?
自分が行くなら、日当や実費は?
そういうことは、やはりしっかりとシビアに考えていく必要があるな、と、
この業務をやっているとつくづく思います。
というわけで、今回も、ありがとうございました。