
「横浜市国際交流協会(YOKE)って何をしているの?」
「外国文化に触れることのできる機会、横浜にある?」
「国際交流のボランティアをしたいなあ」
横浜市は、全国でも有数の外国人居住者数を抱える都市です。
観光地としての国際性だけでなく、地域社会そのものが多国籍・多文化で成り立っている点に、横浜の大きな特徴があります。
こうした横浜において、「多文化共生」を支える中核的な存在として欠かせないのが、YOKE(公益財団法人 横浜市国際交流協会) です。
本コラムでは、入管業務に携わる行政書士の視点から、YOKEの役割と、その実践の現場について解説します。
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横浜市国際交流協会=YOKE(ヨーク)とは何か?
YOKEの概要を把握していきましょう。
正式名称は公益財団法人横浜市国際交流協会
YOKEとは、Yokohama Association for International Communications and Exchanges の略称で、
正式名称は公益財団法人 横浜市国際交流協会 といいます。

YOKEのホームページはこちら:公益財団法人 横浜市国際交流協会
ホームページには、各国語での翻訳があります。
流石ですね…。
国際交流、多分化共生がYOKEのキーワード
横浜市が設立に関与し、国際交流の促進と多文化共生社会の実現を目的として活動している公益法人です。
その活動はイベントや交流事業にとどまらず、外国人市民の生活に直結する実務的な支援まで幅広く及んでいます。
筆者の感想ですが、入管や、我々行政書士と違い、制度というハードな側面ではなく、
実際の生活、文化、人格、というソフトな方面での異文化理解を促進している印象です。
YOKEの主な役割・活動内容
それでは実際の役割や活動は、具体的にはどのようなものでしょうか。
外国人市民のための生活相談・情報提供
YOKEでは、外国人市民が日本・横浜で生活する中で直面する、さまざまな課題に対応しています。
- 在留資格や行政手続きに関する相談
- 医療・教育・子育てに関する情報提供
- 日本の生活ルールや制度の説明
多言語対応が整っており、「まずはここに相談すればよい」と言える、非常に重要な窓口となっています。
地域に根ざした多文化共生の推進
YOKEの特徴は、外国人市民だけでなく、日本人住民や地域団体とも密接に連携している点にあります。
- 地域住民向けの多文化共生研修
- 学校・自治会・地域の会社との連携
- 災害時における外国人支援体制の整備
「支援する側・される側」という一方通行の関係ではなく、地域全体で共に暮らす仕組みづくりを重視している点が、YOKEの本質的な役割です。
各区にある国際交流ラウンジの運営
そして、各区に国際交流ラウンジというものが設置され、そこで、
- 各国の料理や音楽、演劇などに触れることができるイベントの開催
- 日本語教室
といったこともしています。
鶴見国際交流ラウンジという“現場”
YOKEが運営する拠点の一つに、鶴見国際交流ラウンジがあります。
鶴見区は特に外国人住民の多い地域であり、このラウンジは日常生活に密着した支援の最前線です。
私自身、実は、入管業務に特化した行政書士として、この鶴見国際交流ラウンジに所属し、イベントの運営に携わることがあります。
どんなイベントに参加している?
私自身が時折参加しているのは、異文化理解のイベントです。
各国の行事、料理、芸術を体験する、その企画、実際のオペレーション、等々を決めるミーティングに出席したりします。
(時間が取れたとき=たまに、ということになりますが…笑)
そして実際に、イベントで裏方のスタッフをすることがあります。
そこでは、多くの方々と出会います。
現場と知識のズレを理解する場として活用
国際交流ラウンジの活動を通して得られるのは、躍動感のある実際の外国人たちの生活を体感できることです。
制度への理解や無関心によって、あらぬ被害を受ける方もいます。
在留資格の問題一つを取っても、
- 制度を知らなかったために不利な状況に陥っている
- 誤った情報により、知らないうちに違法状態になっている
といったケースは少なくありません。
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ラウンジでの活動や実務を通じて、制度と現場の間にある「認識のズレ」を日々実感しています。
行政・専門家・地域をつなぐ「要」としてのYOKE
YOKEは、行政、地域、そして我々行政書士といった専門家をつなぐハブとして機能しています。
入管制度は専門性が高く、外国人本人や雇用企業だけで対応するには限界があります。
その中で、YOKEの存在は、問題が深刻化する前に適切な支援につなぐための重要な役割を果たしています。
今こそ必要な、文化的な意味での外国人政策
特に今、外国人問題が取り沙汰にされ、ある種の排斥主義のようなものが芽生えているように、私は感じています。
人は、元から、違う存在に対し、不信感と敵意を抱くようにできています。
でも、考えてみてください。
今まで人生で、誰か一人でも「親しい外国人」を持ったことがある方、
彼らは、あなたと同じ感情と道徳と理性を持った、素晴らしい友人ではありませんでしたか?
人間は、ずっと接していて相手のことを知ると、嫌いになれない、という性質も持っています。
これは、人そのものが持つ集団性や社会性なのでしょう。
外と内、で分断するのではなく、お互いの違いを乗り越えて理解し合い、生産性を高めていく。
それが、今の日本に大切な観点ではないでしょうか。
※もちろん、スパイ等の明らかに敵意のある方には、敵意で返してもいいと私は思っていますが…。笑
横浜市国際交流協会(YOKE)は日本の多文化共生を支えるために
YOKEは、
- 外国人市民の生活を支え
- 日本語や制度を教えて
- 日本人との相互理解を促し
- 地域社会との橋渡しを行い
- 専門家と連携しながら課題解決を図る
まさに横浜における多文化共生の基盤とも言える存在です。
入管業務に携わる立場としても、YOKE、そして鶴見国際交流ラウンジの活動は、今後ますます重要性を増していくと感じています。
私も関係者の一員として、これからも精進してまいります。