
「特定技能1号の期間が終わったけれど、引き続き日本で働けないの?」
「特定技能外国人が優秀だったから残ってほしいけど、母国に帰ってしまった。呼び寄せるには?」
「特定技能2号って難しいの?」
特定技能1号として日本で5年間働いた場合、特定技能1号の期間は最長5年ですから、そこで1号が終了することになります。
気になるのは、特定技能1号終了後、どのような道があるのでしょうか。
こちらも読みたい:技能実習から特定技能に移行するには?
このコラムでは、終了後の選択肢について詳しく解説していきます。
特定技能1号と2号の違いを整理
1号終了後のことを解説していく前に、まずは1号と2号の違いを整理していきたいと思います。
項目 | 特定技能1号 | 特定技能2号 |
---|---|---|
技能水準 | 相当程度の知識または経験を必要とする技能 | 熟練した技能 |
対象分野 | 14分野 (介護、建設、農業、漁業、宿泊、飲食料品製造業、外食業など) | 一部の分野のみ (建設、介護など) ※今後拡大予定 |
在留期間 | 最長5年 (大体1年ごとに更新) | 上限なし (3年、1年、6ヶ月ごとの更新) |
家族帯同 | 不可 | 条件付きで可能 (配偶者、子) |
日本語能力 | 日常会話程度の日本語能力が必要 | 業務に必要なコミュニケーション能力が必要 |
試験 | 技能試験、日本語試験に合格する必要がある (技能実習2号を良好に修了した者は一部免除) | 技能試験に合格する必要がある |
支援 | 受け入れ企業による支援が必要 | 受け入れ企業による支援は必須ではない |
永住権 | 取得不可 | 条件を満たせば取得可能 |
特定技能2号への道:更なる高みを目指して
特定技能2号は、特定技能1号よりも高い技能を持つ外国人を対象とした在留資格です。
以前の資格で培った経験や知識を活かして、更なるキャリアアップを目指すことができます。
メリット
- より専門性の高い仕事に挑戦できる
- 給与アップが期待できる
- 日本での滞在期間を延長できる(上限なし)
- 家族を日本に呼ぶことができる
デメリット
- 試験に合格する必要がある
- 受け入れ企業側の条件も厳しくなる
手続き
- 特定技能2号の対象となる職種であること
- 試験に合格すること
- 受け入れ企業との雇用契約が必要
特定技能1号の再挑戦:経験を活かして再び日本へ
5年経っていなければ、特定技能1号の再取得も可能です。
一度日本での生活や仕事に慣れた経験は、再取得において大きなアドバンテージとなります。
メリット
- 再び日本で働くことができる
- 経験を活かしてより良い条件の企業を見つけられる可能性がある
デメリット
- 同じ職種での再取得は難しい場合がある
- 再取得には審査が必要
手続き
- 前回の特定技能1号での実績が評価される
- 受け入れ企業との雇用契約が必要
帰国:母国での新たなスタート
日本で得た経験や知識を活かして、母国でキャリアを築くという選択肢もあります。
日本での経験は、母国での就職や起業において有利に働く可能性があります。
メリット
- 家族や友人と過ごせる
- 母国の文化や生活に触れることができる
- 日本での経験を活かして母国で活躍できる
デメリット
- 日本での生活に慣れている場合、文化や生活の変化に戸惑う可能性がある
- 給与水準や労働環境が日本と異なる場合がある
手続き
- 帰国前に必要な手続きを行う(在留カードの返納など)
- 帰国後の生活設計を立てる
その他の選択肢:起業、留学など
日本での経験を活かして、起業や留学など新たな道に挑戦する人もいます。
これらの選択肢は、より高度なスキルや知識を身につけたい、自分の可能性を試したいという人にとって魅力的な選択肢となります。
メリット
- 自分の夢を実現できる可能性がある
- 新たなスキルや知識を習得できる
デメリット
- リスクが高い
- 十分な準備が必要
手続き
- それぞれの目的に応じた手続きを行う
こちらも読みたい:横浜市スタートアップビザとは?
最後に:あなたの未来はあなた次第
特定技能1号終了後の選択肢は、皆さんのキャリアプランやライフスタイルによって異なります。
それぞれの選択肢のメリット・デメリットを理解し、自分に合った道を選んでください。
迷った時は、専門機関や行政書士に相談することもできます。
あなたの未来を切り拓くために、ぜひ積極的に行動してください。
このコラムが、皆さんの今後のキャリアプランを考える上で少しでもお役に立てれば幸いです。
応援しています…!