入管手続:オンライン申請ガイド

「入管手続きのオンライン申請が始まったって聞いたけど」

「どんな風に申請すればいい?」

「何か注意点はあるの?」

外国人の在留資格に関する手続きは、これまで窓口での申請が一般的でした。

現在はオンライン申請が普及し、より便利に手続きが進められるようになっています。

このコラムでは、入管手続きのオンライン申請の基本的な流れや注意点について分かりやすく解説します。

オンライン申請が可能な手続き

オンライン申請が可能な手続きは以下の通りです。

在留資格認定証明書交付申請

海外にいる外国人が日本での活動する資格を備えていることを事前に証明する制度となります。

もっとも一般的な入管手続となります。

在留資格変更許可申請

今ある資格を変更していく制度となります。

具体的には大学を卒業するから「留学」から就労可能な資格である「技術・人文知識・国際業務」へと資格の変更をする際に用いられます。

在留期間更新許可申請

こちらは今ある在留資格を更新するための手続きとなります。

在留資格には有効期限が定められていて、それを超えて日本にいるとオーバーステイとして処分の対象となります。

退去強制のほか、3年以下の懲役または300万以下の罰金という重い処罰の対象となります。

永住許可申請

ずっと日本にいたい場合、要件を満たしていれば永住者となることができます。

ただし日本人となってはいないため、もし日本人として政治参加等したいならば帰化申請が必要です。

(帰化申請は法務局での面接が必須のため、オンライン対象外となります)

こちらも読みたい:永住許可と帰化、要件の違い

在留資格取得許可申請

たとえば在留資格日本にいる外国人の子供が生まれた際に、必要な在留資格を日本にいながら取得する制度になります。

こちらも読みたい:在留資格取得許可とは?

こうしてみると、ほとんどすべての入管手続はオンラインでの申請が可能ということになりそうです。

(これら以外にもオンライン申請できる手続きはありますので、気になる方はご確認ください)

詳しくはこちら:出入国在留管理庁 オンライン申請できる資格

オンライン申請の対象者

オンライン申請を利用できるのは以下に該当する場合です。

本人による申請

日本に在住する外国人本人が直接手続きする場合。

外国人の法定代理人や親族等

代理人による申請も可能ですが、親族等の場合は本人が申請できないやむを得ない理由がなければなりません。

具体的には16歳未満であったり、病気などにより申請ができないといった事情です。

申請取次者による申請

弁護士又は行政書士や企業の担当者が代理で手続きする場合(事前に取次者登録が必要)。

もちろん弊所は取次者の登録がされている事務所ですのでご安心ください。

こちらも読みたい:申請取次行政書士とは

オンライン申請はどうやってする?

オンライン申請をするには、以下の準備が必要となります。

マイナンバーカードの取得

原則的にマイナンバーカードを持っていることが必要です。

ない方は早めに作成した方がいいでしょう。

出入国在留管理庁電子申請システムの利用登録

システムの公式ウェブサイトで利用者登録を行います。

行政書士や企業の担当者が取次を行う場合は「申請取次者」として登録が必要です。

すぐに終わるので、これも早めに済ませておきたいですね。

必要書類のデジタル化

申請内容に応じた必要書類をスキャンまたはデジタルファイルで準備します。

PDF形式が一般的です。

写真などもデータで保存するようにしましょう。

オンライン申請をしてみよう

以下は一般的なオンライン申請の流れです。

1. システムにログイン

マイナンバーカードを使ってシステムにログインします。

2. 申請内容の入力

申請する手続きを選択し、必要事項を入力します。

3. 必要書類のアップロード

事前に準備したデジタル化書類を添付します。

4. 申請完了・結果の確認

申請後、審査状況や結果はシステム内で確認できます。必要に応じて追加書類を求められることもあります。

5. 申請料の支払い

現在、申請の手数料をオンラインで納付することはできません。

申請が許可された際に収入印紙を貼りつけて、窓口にもっていくか郵送するかの方法をとる必要があります。

オンライン申請のメリット•デメリット

便利なオンライン申請ですが、もちろんデメリットも存在します。

メリット・デメリットを正確に把握して、申請をしていきたいですね。

オンライン申請のメリット

なによりもやはり、オンラインの場合待たされることがなく自分の好きな時に申請できるということになります。

入管は混みあっていることがおおいので、わざわざ待たなくてもいいオンラインは非常に魅力的ですね。

それではデメリットは?

アップロードする書類の不備があると手続きが遅れる可能性があります。

通常の窓口に行けばその場で教えてもらえますがオンラインの場合即座の対応ができなくなるため、結果として時間がかかってしまう可能性が高まります。

またシステムの利用上、マイナンバーカードが必要ということも手間になるかもしれません。

入管手続はオンラインの時代!便利なシステムを活用していこう!

オンライン申請は時間や手間を大幅に削減できる便利な方法です。

特に、在留資格の変更や更新を頻繁に行う方にとっては非常に有益です。

行政書士などの専門家に相談することで、確実な書類作成をしてもらえて、さらにスムーズな申請が可能となります。

入管手続きに関する不安や疑問がある方は、ぜひお気軽に当事務所までお問い合わせください。

上部へスクロール