中国人観光ビザは何が変わった?観光大国日本へ?

「中国人の観光ビザが変わる?」

「どんな風に変わるの?」

「どんな問題が発生するの?」

2024年12月、日本政府は中国人観光客を対象にしたビザ要件を緩和すると言明し、

そして日中間の観光交流を促進するための新たな施策を発表しました。

この中国人観光ビザの緩和は、一体どういうことなのか、書いていきたいと思います。

なぜ中国人なのか

実は訪日外国人のなかでは中国人がトップに近いレベルで多いです。

(1位は韓国ですが、僅差です)

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爆買いが有名だった中国人観光客

中国人が日本に来てたくさんのものを買う、いわゆる爆買いをしていたニュースは今でも記憶に新しいですね。

経済発展で数々の富裕層が生まれた中国。

このインバウンドによる経済活性化において、中国人は大切な存在だと言えます。

観光産業発展のため

中国人観光客の訪日を後押しし、日本国内の観光産業の活性化が期待されています。

観光産業が発展すると、ほかのサービス業にも経済効果が波及します。

観光客は美味しいものを食べ、様々なレジャーを楽しむものだからです。

一方で、受け入れ体制の整備や地域社会への影響をどう対応していくかという課題も浮き彫りになっています。

新設された「10年有効の観光数次ビザ」

今回の目玉施策の一つが、「10年間有効の観光数次ビザ」の導入です。

数次ビザとは?

ここで聞きなれない言葉が出てきましたね。

「数次ビザ」とはなんなのでしょうか。

それは簡単に言えば、「期間内であればその資格で何回でも出入り可能なビザ」ということになります。

つまり10年間、日本に観光しに来放題ということになります。

項目多次ビザ一般の観光ビザ
有効期限半年~数年90日以内
入国回数複数回1回
主なメリット頻繁な渡航に便利手続きが簡単
主なデメリット取得が難しい滞在期間が短い
対象者ビジネスマン、頻繁に日本を訪れる人初めての旅行者

以前は最長5年だった

これは、これまでの3年または5年有効の数次ビザをさらに拡張したものです。

もちろん狙いは富裕層

対象は主に富裕層です。

日本が中国向けにこの長期間のビザを発行するのは初めての試みであり、

高所得層の中国人観光客を取り込む狙いがあります。

長い期間で訪問が可能になることで、繰り返し日本を訪れる観光客が増加し、

日本経済活性化への手掛かりになるといいですね。

団体観光ビザも変わる

さらに、大きな変更点があります。

団体での観光期間が伸びて自由度が上がる

団体観光ビザの滞在可能期間が、従来の「15日以内」から「30日以内」へと延長されました。

これにより、団体旅行者はより長期にわたる観光プランを立てることが可能となりました。

地方にまで観光の効果が波及するため

長いこといると、様々な場所を巡りたくなるものです。

それは都心部だけでなく、地方にも経済効果が波及するということです。

地方観光地や複数の地域を巡る旅行が促進されるでしょう。

長期滞在は地方経済への波及効果も大きく、日本全体の観光収入の底上げが期待されます。

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日本観光の未来と課題

今回の施策は、観光業界にとっては大きな追い風となりますが、一方でいくつかの課題も指摘されています。

やはり文化的な衝突が…

訪日中国人観光客の増加に伴い、観光地でのオーバーツーリズム(観光過多)や地域社会への影響が懸念されています。

やはり中国人観光客も、治安がよいとは、大きな声では言えませんからね。笑

地方でのインフラ構築

また、訪日客の増加を支える宿泊施設や交通インフラ、サービス体制の拡充も急務です。

これは特に地方で問題になるでしょう。

観光大国日本へ!今後の展望

日本政府はこれらのビザ緩和施策を通じて、中国人観光客の増加を見込み、さらなる日中間の交流促進を目指しています。

というか、観光大国日本を作ろうとしています。

一方で、観光業界や地域社会が持続可能で調和の取れた発展を実現するためには、

今回見たように受け入れ体制の整備と課題解決に向けた取り組みが欠かせません。

経済だけを考えるのならばインバウンドは非常に強力な手段です。

その一方、文化や地域の素朴な良さなど、観光大国化によって損なわれる可能性があるものもあります。

観光大国日本、あなたは賛成ですか? 反対ですか?

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