「就労ビザのスケジュールは?」
「どんなことをしているの?」
「具体的に何をすればいいの?」
海外から日本に来て働く場合、雇用契約や在留資格など、様々な手続きが必要になります。
ここでは、そのプロセスを5つの段階に分けてご説明します。
全体の流れがわかると、具体的な対策がしやすいです。
スケジュール①日本企業との雇用契約
就労ビザを取得したい場合はまず環境を整えなければなりません。
就職先を決定させましょう。
求人あるいはリクルート
日本の求人サイトや転職エージェントを通じて、自分のスキルや経験に合った求人を探します。
あるいは企業側からリクルートされることもあるでしょう。
面接~内定
書類選考を通過すると、企業との面接が行われます。
面接の結果、採用が決まると内定通知を受け取ります。
雇用契約
内定後、企業と雇用契約を締結します。
この際に、給与、勤務時間、休日、福利厚生などの条件を確認し、合意しましょう。
また客観的な資料とするため、雇用契約書を用意してもらいましょう。
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スケジュール②在留資格認定証明書の申請
就職先が決まったら本格的に、在留資格を取得するプロセスを踏むことになります。
企業や専門家による申請
日本企業又は専門家(行政書士や弁護士)が、あなたを雇用するために必要な「在留資格認定証明書」の交付申請をします。
提出先は外国人の居住予定地か受入機関の所在地を管轄する地方出入国在留管理局です。
昨今はオンライン申請が主流となっています。
こちらで確認:出入国在留管理庁 在留資格認定証明書交付申請
審査
入国管理局は、企業の事業内容や外国人の経歴、雇用契約の内容などを審査します。
この審査に時間がかかることが多いです。
在留資格認定証明書の発行
審査に通ると、在留資格認定証明書が発行されます。
これで日本側ではおおよその手続きが終了します。
スケジュール③ビザ申請
あとは日本に入国するためのビザ(査証)を手に入れるプロセスになります。
在留資格認定証明書の受け取り
日本にいる企業や専門家から在留資格認定証明書を受け取ります。
そして海外にいる就労予定者にそれを送ります。
日本 ⇒ 外国
へと資料が移動します。
ビザ申請
在留資格認定証明書が送られてくるのを待ちます。
日本に来る予定の外国人が在留資格認定証明書を携えて、日本の大使館または総領事館でビザを申請します。
ビザ発給
申請内容に問題がなければ、ビザが発給されます。
これにて手続き上は上陸の準備は整います。
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スケジュール④来日準備
あとは実際に必要な作業をしていくだけになります。
旅行の準備みたいで、わくわくしますよね。
航空券の手配
ビザが発給されたら、航空券を手配します。
日本に行く日程を決めて、荷物などの準備をします。
また海外にいる友達や家族に挨拶をしたりします。
住居の手配
同時に日本での住居を確保します。
企業が社宅を用意している場合もあります。
住所が決まった日から14日以内に市役所で住所登録をする必要もあります。
それも忘れずに行いたいところですね。
他にもやることはたくさん
必要に応じて、銀行口座の開設、携帯電話の契約などの準備を行います。
人によっては日本語学校の契約をする人もいます。
暮らしが変わるわけですから、本当にやることは多いです。
スケジュール⑤来日と入国手続き
すべての準備が整ったらビザ、パスポートをもって晴れて入国となります。
入国審査
入国審査官にパスポートとビザを提示し、入国審査を受けます。
こちらの入国審査を通れば日本に上陸し、日本での新しい生活が幕をあけます。
在留カードもゲット
日本で生活をするにはパスポートよりも在留カードの方が大切になります。
この在留カードは降りた空港が以下の場合、空港で即日交付されます。
・成田空港 NRT
・羽田空港 HND
・関西空港 KIX
・中部空港 NGO
・新千歳空港 SPK
・広島空港 HIJ
・福岡空港 FUK
それ以外の空港の場合、後々住所登録された住所に郵送で送られてくることになります。
大体、ここまでで4~5か月くらい時間がかかります。
スケジュール感を把握しておくと計画が立てやすい
海外から日本に来て働くためには、雇用契約の締結からビザの取得、そして来日準備まで、様々な手続きが必要になります。
それぞれの段階で必要な書類や手続きが異なるため、事前にしっかりと情報を集め、計画的に進めることが大切です。
スケジュールを把握して、計画的にやっていきましょう。
もちろん、専門家に相談すれば専門家の方でスケジュール管理も行ってくれます。
必要ならば、ぜひともご相談を。
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