行政書士の営業ってどうしてるの?【これから開業する方へ】

「行政書士って営業しないといけない?」

「どんな風に仕事がもらえるのだろう?」

「資格があれば仕事は来るんじゃないの?」

あまりブログで話す内容ではないかもしれませんが、経営について気になる方もいると思います。

また、これから開業する方はおそらく次の質問が一番気になるでしょう。

そしてその答えは、

「本当に人ごとに違う」としか言いようがありません。

私もあまり経験豊富な方ではないですが、ちょっとどんな感じかを解説していきたいと思います。

前提:営業しなければ食べていくのはほぼ無理

これが大前提であり、結論です。

日常で生きていて、

「あ、行政書士なんだ。じゃあ、遺言作成してよ!」

となることはほぼありません。

中には特殊な人もいる。惑わされてはならない

けれども中には、なぜか異様に仕事が入ってくる人がいます。

家族や関係者の中に強いパイプがあって、そこから仕事が自動的に流れ込むようになっていたりするのです。

しかし、普通の人はそんなものありません。

「人は人、自分は自分」と割り切ってやっていきましょう。

そもそも食べる必要のない人もいる

また、そもそも食べる必要のない人もいます。

配偶者に稼ぎがある、年金をもらいながらのんびりやっている、等々様々です。

一部特殊な環境を除けば、行政書士は常に営業

けれども、そのような一部の例外を除けば、行政書士は常に営業です。

歩いている時も、携帯触っている時も、

下手したら寝る前もです。

(今はSNSもありますので、何かしらできます)

行政書士はどんな営業をしている?

それでは本題です。

私が見た、行政書士の営業をあますことなくお伝えします。

営業➀ 飛び込み営業

これは実際私もやりました。

意外と反応はあります。

飛び込みから案件になったもの、案件にはならなかったけれど相談につながった、等

振り返ってみると結構多いです。

特に相談になるのは多いですね。

営業② テレアポ

お次はテレアポです。

私はあまりしたことがありません。

ただ、知人はテレアポで案件を取ったりしています。

飛び込みよりはやりやすいかもしれませんね。

(私は飛び込みの方が勢いでいけるので好きです)

営業③ 異業種交流会

開業すると様々な交流会に行くことになります。

個人的には、多くの交流会はほぼ仕事につながることはありません。

どうせ交流会に参加するのなら、コミュニティに参加してフルコミットした方がいいのではないか、と思います。

費用はかかりますが、中途半端に名刺を配るよりも、いっそやるなら徹底的に、という方がいいかもしれません。

もちろん、ある程度高額な交流会に参加するのもいいかもしれません。

安い交流会(参加費:無料~3,000円クラス)だと、

「それこそBNIに誘われるだけ」

「マルチの勧誘を受けた」

「生命保険の勧誘されただけだった」

という何とも言えない結果になることもしばしばです。

営業④ ビラやティッシュ配り

ビラ、ティッシュ、名刺、とりあえずなんでも配っておけ!

ということでひたすら配るということもあります。

私はティッシュ派です。

相手に渡す際に、一応ギブしているわけですから気持ち的にその方が好きなだけです。笑

正直、効果は微々たるものです。

ただ、人の反応を見れたり、思わぬ発見があるのでやってみるのもよいかもしれません。

営業⑤ どこでもDM

寝る前、移動中、はたまた家族と買い物中…、隙あればできる素晴らしき手法。

営業の代表格、DMです。

比較的やりやすいですし、今ではSNSでメッセージを送ることもできます。

SNSは自分のプロフィールを相手に見てもらえますし、案件にならなかったとしても挨拶すれば友達になることもできます。

暇だったらDM! というのは結構ありです。

特にFacebookなんかは、いいですね。

他のSNSだとフォローしても返してもらなかったりしますし、

フォローフォロワーのバランスが悪いと(端的にはフォロワーが比率的に少ないと)、ちょっとアカウントとして胡散臭さが出てしまいます。

Facebookはそうなる心配がないので、楽です。

マーケティングをしてみない?

確かに営業はよいものです。

即効性があり、なおかつ自分自身人間的に成長できます。

ただ、成功している行政書士はほぼマーケティングをしています。

マーケティング=集客できる仕組み作り

マーケティングを敢えて定義するのなら、集客できる仕組みを作ることだと思います。

営業が押して押して押しまくるプッシュだとしたら、

マーケティングは釣りです。プルなのです。

ルアーをたらして、最後に引っ張るんです。

マーケティングができればそれが効率的

当たり前ですがマーケティングができれば、それが効率的なのは間違いありません。

けれどマーケティングをどうやってやれば?

と思いますよね。私も思っています。笑

実際のマーケティング手法

正直私も手探りなのですが笑、

私が実際に見た、あるいはやってみたマーケティングを書いてみます。

マーケティング➀ SNSのブランド化

SNSで有益な情報を流して、自分のファンを作っている人はほぼ間違いなくうまくやっている方です。

マーケティングのやはり一番大切な論理は、ギバーズゲイン。

ギブすれば、ギブされる。

X(旧Twitter)でも、Instagramでも、YouTubeでも、TikTokでも、

多くの人を魅了できる人はそれだけで集客になりますよね。

ブランディングによる効果もすごい(と思われる)

これのすごいところは、単価も上がることです。

想像してみてください。

「国民的アイドルが専門家としてあなたの会社設立を手伝ってくれる」

「全然知らない専門家があなたの会社設立を手伝ってくれる」

やっていることは同じでも、価値が全然変わります。

価値が変われば、単価も変わります。

マーケティング② ホームページ作成&更新

あとはやはりホームページです。

結論から言えば、ホームページで集客して食っていくことは可能です。

実際そういう人も見てきました。

ただそれにはいくつかコツが要るようです。

ホームページは育てるもの

開業した当初、私はなぜ多くの士業がコラムを書くのかわかりませんでした。

コラムのために外注でライターにお金を払う先生もいました。

「なるほど! 検索ワードにコラムが引っかかるとそれでお客様が来たりすんだな」

と私は思っていました。

全然違いました。

コラムを書く大きな理由は、検索順位を上げるためだったのです。

実際に今こうして私が記事を書いているのもホームページのコンテンツを充実させグーグルに、

検索順位でトップ(又はその近く)になれば、ホームページ経由でお客様が来るようになるようです。

(まだ私自身、経験はしていません)

マーケティング③ セミナー&メルマガ

最後になりますが、これもやっている人はかなりいます。

しかも専門家として相当レベルの高い方が多いイメージです。

セミナーでクライアントにとって価値のある情報を提供し、登録してくれた人にメルマガをします。

いわばセミナーで人を呼び、メルマガで自分の仕事をプレゼンしていくのです。

どうやって運営しよう? 行政書士

こうやってみると、結構たくさんの手法がありますよね。

もっともっと、探せば方法は見つかると思います。

誰か他の先生のやり方でいいと思ったら、すぐにそれをまねてみるといいと思います。

営業&マーケティングの本質はプレゼン

個人的な考えですが、

と最近強く思います。

行政書士業務のことをクライアントは知りません。

ぼんやりとわかっているケースはあっても、だいたいはこちらが説明して初めて仕事が生まれます。

説明とは、「なぜ必要か?」を伝えることになります。

普段、自分の業務を省みる

そのためには、やはり以下のことを明確にしないといけないな、と思います(自責の念も込めて)。

  • 自分が何をしているか?
  • なぜそれをするのか?
  • 本当は自分は何がしたいか?
  • それは相手のためになるか?

営業やマーケティングって、最終的には哲学、人生論のようになるのかもしれませんね。

(たとえばゴールデンサークル理論があります)

少し長い記事になりましたが、ここまで読んでくれた方はありがとうございます。

こちらも確認:行政書士におけるランチェスター戦略

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