宅建業法と金商法の共通点

世の中にはいろんな法律がありますよね。

行政書士試験では、憲法、民法などといった、

いわゆる一般法というジャンルが出題されます。

それがほかの多くの法律の基礎(特に憲法)ですから、それは納得です。

けれど行政書士になって気が付きます。

「ほんと、世の中とんでもなく法律が多いです」

最近暇な時間で勉強するようにしているのですが、

多すぎて大変というのが素直な感想です。。。

ふと金商法の本を買ってみた

古本屋にあったのでふと金商法(正式名称:金融商品取引法)を買ってみました。

金商法も登録や届出が多いので、行政書士の先生の中ではやっている方もいるかもしれません。

私は金商法は主に二つの主要な役割があるな、と思いました。

役割① 取引の安全性

やはり何よりも取引の安全性ですよね。

ろくでもない業者が証券などを売っていたら、

少しとんでもないことが起こりそうです。笑

役割② 取引の公平性

そしてやはり公平性が大切になってくるのだな、と思いました。

インサイダー取引の規制などはその最たる例でしょう。

情報格差によって生まれる圧倒的優位性を、

どうにか市場からなくそうという努力を感じます。

ほかの法律もこんな感じだと思った

当たり前の話ですが、ほかの法律もこのような感じだとその時思いました。

そこで私が思い浮かべたのは宅建業法でした。

宅建業法も取引に関する法律になる?

宅建業法は、要するに不動産業を行う際に知っておくべき法律ですが、

  • 金商法は、金融商品(株や証券など)
  • 宅建業法は、不動産

という違いなだけでやはり大まかな目的は同じように思えました。

宅建業ではなぜ専任の宅建士が必要になるのか

宅建業を行う際には宅建士が必要で、なおかつそれは専任でなければなりません。

副業の宅建士はだめだということです。

宅建士の主な役割は「重要事項の説明」ですが、

要するにその重要事項が取引の安全・安定・公平の観点から非常に重要だということになります。

宅建業では事務所もなぜ、独立していなければならないか

宅建業を行う事務所は他の会社や事務所から独立していなければなりません。

壁やパーテーションによって、内部が秘匿できる状況でなければならないということです。

また、たとえばほかの会社の敷地や自分の家の台所など、

お客様が通って宅建業の事務所に行くのはNGになります。

宅建業を行う事務所に直接、入れるような構造が必要になります。

宅建業で主軸となる不動産は大きな買い物、重要な財産

不動産は重要な買い物です。賃貸にしても重要な出来事です。

もし仮に、売買や賃貸の情報がほかの人に漏れて、

安心・安全な取引のために、様々な規制があるということです。

宅建業法・金商法。財産に関する法律はやはり似通っている

たとえば建設業法などは財産というよりも、

どちらかといえば関わる人々の安心・安全という部分があると思います。

風営法は、治安が乱れないように最低限の規制をする、といった感じでしょうか。

法律ごとに守るべきものが違う

それぞれの法律が主眼に置いているものは、やはり少し異なるものです。

(ものすごく大枠で言えば、公共の福祉ということになるのでしょうが…)

まさか金商法を読んで宅建業法のことを考えるとは思わなかった

ですから、金商法の本をなんとなく読んでいて、

「これって以前宅建業法(少なくとも宅建業の許可申請の時に調べていた諸々の規制)で見た内容とどこかかぶるな」

と思ったのは新鮮でした。

本当は当たり前なことかもしれませんが。笑

ただ、そうやって関連した物事を見つけられるようになったのは、うれしいことです。

そんなわけでこれからも宅建業免許の申請、頑張ります!

(金商法関係は、やることあるのか、謎です。笑)

取り扱い業務を確認:コムーナ行政書士事務所の料金表

上部へスクロール