行政書士は一般的には法律系の資格だと言われています。
もちろん、(少なくとも私は)行政書士=法律とは思いません。
厳密には行政書士は、法人相手だと総務や法務の外注を受けることができる資格だと感じています。
また、民間の方の場合は、総務や法務という概念がありませんが、やはりそれに近いことをしていることになります。
いわば手続きにおける便利屋といった感じです。
総務や法務の外注
それではその内容は具体的にはどのようなものなのでしょうか。
営業許可をもらい、または更新する
代表的なものは建設業ですが、営業許可をもらったり更新したりすることが多い業種があります。
本来は会社内部の事務等がそれを処理してもいいのですが、法律や決算書が絡んでくる厄介なものも多いです。
そこで行政書士に頼んでしまおう、ということになるのです。
契約書などを作成し、法務管理をする
次は契約書を作成し法的なバランスをとるという作業があります。
こちらは契約書の有効性を考えながら、営業のためにバランスをとっていく。
まさしく法務という感じですよね。
経理も大切。外と出てくる決算書とのにらめっこ
行政書士として仕事をしていると決算書と関わる機会は非常に多いです。
実際に経理事務に似た行政書士のジャンル
私がこのホームページに挙げているものだけでも、
- 建設業
- 補助金
などは決算書と深く関わりながら業務をします。
経理作業のようなものが必要になります。
行政書士に経理能力は要るか?
行政書士に経理能力は要るか、というお話ですが、私の持論では「あった方が確実によい」という結論です。
補助金などの融資の際に、数字が強くなければどうにもならない場面もあります。
また、冒頭で述べたように行政書士は法律を駆使する、というよりも手続きを法律に適正化させて事務を遂行する、という感じの方が強いです。
つまり、やっていることは事務なのです。
その作業の中ではどうしても数字が出てきてしまいます。
図面を作成するような業種(キャバクラの店舗図面作成等)でも、結構数学的なことをしないといけないです。
経理もできる行政書士に
私は行政書士ですが、記帳も行っています。
(記帳は誰でも行えますので、税理士法違反にはなりません)
経理事務が得意だからこそ、普段の業務にもそれが活きていると感じることが多々あります。
数字に弱い行政書士も多いからこそ、数字に強く
数字に弱い行政書士が実は結構多いと感じました。
しかし、数字に弱くて大きな価値を生むことができる手続きはそれほど多くはありません。
少なくとも行政書士は決算書くらいは読めなければなりません。
経理も含めて単なる手続き屋から総合サポートへ
単なる手続き屋(昔の言葉でいえば代書屋)から、総合的なサポートへ。
それが私の考えていることです。
経理、法務、総務、そして必要ならば税理士や司法書士等各士業と連携していく。
それがこれからのコムーナの在り方だな、と新たに思い直しております。
みなさま、どうか今後とも弊所とのお付き合いをよろしくお願いいたします。
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